リスクを調べる唾液検査

唾液検査とは?

なぜ虫歯が出来てしまったのか?

それを調べられるのが唾液検査です。虫歯のなりやすさを個別に検査し、虫歯ができる原因を知ることができるのです。それをもとに一人一人に合った予防に取り組み、歯の健康を維持する。言いかえると「患者さん一人一人のリスクを把握し管理することで歯は守れる」ということが証明されているのです。これは、スウェーデンのアクセルソン教授が行った《成人に対する30年に渡る長期的な予防臨床の研究》で実証された事実です。それを実践するためにもあなた個人のリスクを管理することが大切なのです。そのためには唾液検査が必要です。

日本人は96%の人が1日1回以上歯を磨いているのに、80%以上の人に虫歯があります。 なぜかというと、目に見えない虫歯リスクがあるからです。

細菌の数 唾液の量 生活習慣

これらは唾液検査によってわかります。目にみえるリスクと、目に見えないリスクの両方を調べる必要があるのです。

唾液検査の検査内容

唾液検査の検査内容

検査内容は、味のないガムを5分間噛み続けて、出てきた唾液をグラスに出していただき採取します。痛みなどは全くありません。お口の中の細菌数、唾液量、中和力、食生活や食習慣、実際の口の中の状況を分析し、虫歯になりやすい要因を調べます。結果をもとに一人一人に適した予防方法をご提案します。

  • 唾液検査は専用のキットを用い検査をします。
    唾液検査は専用のキットを
    用い検査をします。
  • 専用の培養器にて唾液に含まれる菌を培養します。
    専用の培養器にて唾液に含まれる菌を
    培養します。

唾液検査で分かること

唾液の量

唾液の量

唾液の量が少ないと虫歯リスクが高いと考えられています。唾液には歯を守る役割があるため、量が少ないと単純に守る力も減ってしまいます。唾液は環境によっても量が変化します。明るい場所より暗い場所の方が少なくなったり、朝から午後に向けて量が増え、就寝時には減少したりもします。さらに緊張やストレスが高まると分泌量が減り、口が渇く状態になります。

唾液の緩衝能

唾液の緩衝能

唾液の大きな役割の一つ、酸性やアルカリ性の両方を中性に戻そうとする働きのことです。
普段何もしていない口の中は中性であるのに対して、食事や間食をすると口の中が酸性になってしまい、虫歯菌が歯の表面を脱灰して歯を溶かしはじめます。これを中性に戻すのが唾液の役割で、戻す能力が高い(緩衝能が高い)と溶ける時間が短くなり、歯を再石灰化する時間が長くなり、虫歯になるのを防ぎます。

ミュータンス菌量

ミュータンス菌量

虫歯の原因菌の一つであり、虫歯の最初の発生(脱灰)に大きく関与している細菌。体から酸を産生して歯を溶かします。生まれたばかりの赤ちゃんの口には存在しないため、生後約10~31ヶ月の間に保護者(主に母親)から感染します。菌数が多ければ当然虫歯リスクは高くなります。

ラクトバチラス菌量

ラクトバチラス菌量

酸性の環境に強く、口の中の清掃状態が悪かったり、詰め物の適合が悪かったり、糖分の摂取量が多いという条件下で増殖します。そのため、虫歯の穴の中にいることが多い菌です。(逆にツルツルした面には生息できません)。そしてそこで自らも強い酸を作り出すため虫歯の進行を早めるのに大きく影響しています。

これらの検査結果を元に

唾液検査で分かること

オーダーメイドの口腔ケア方法や予防プログラムをたてて、わかりやすく説明していくことによって、患者様の予防に対する意識が高まり、モチベーションアップになります。

当院へご来院頂く前に、まずはこちらをご覧ください。

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